経営者の方が一番悩むのは営業の評価方法と言っても過言ではないと思います.
古代から装備や能力の低さ,数の劣勢を士気で補って勝利するという話は尽きません.
(【韓信の「背水の陣」】,【柴田勝家の瓶割り柴田】など)
もちろん,大きな戦略があった上での士気向上でなくては意味をなさないのも事実ですが,現時点で持っているリソース(営業力)を最大限に生かすには士気の向上は重要です.
そして, 士気の向上に欠かせないのは「公正な評価」です.これも歴史が語ってくれています.
源頼朝が鎌倉幕府を開けたのも,足利尊氏が室町幕府を開けたのも,上から「公正な評価」がされないことに憤った武士が支持したからです.
同じ額を報酬として渡すにしても,納得ずくで渡すのと,不満に思っている状態で渡すのとでは,受け取る側の心情は全く違ってきます.
御社は「公正な評価をしています」 と自信を持って言える仕組みをお持ちですか?
他の人より効率よく営業をして,新規の客先をどんどん開拓しているのに,他のルートセールスしかしていないけど金額では多くを売り上げている人の方が評価が高くて納得できない.
それは御社の営業システム,評価システムに問題があるからです.
あなたが営業マンなら,別の正しく評価してくれる会社を探すか,もしくは公正に評価できるようなシステム(仕組み)を導入するように提案するのがよいでしょう.
よく「最初に手をあげたものがはじめなさい」という意味に誤解?されていますが,最初の意味は違います.
これこそ,まさに「報酬次第で良い人を集めることが出来ますよ.」というお話なのです.
昔,中国の燕の国の昭王という君主が「よい人材を集めたいがどうしたらよいか?」と郭隗にたずねました.
郭隗は「よい人材を集めたいなら,まず郭隗を厚遇してください.そうすれば,「あの郭隗ぐらいの人間が厚遇されるのだから,自分が行っても厚遇されるだろう.」と思った人々が集まってくるだろう」と言いました.事実,楽毅を始め,優秀な人間が集まり,斉をあと一歩の所まで追い詰めることができました.
報酬のよい会社には優れた人材が自然に集まってきます.
最初は「あげすぎ?」と思うぐらいにあげるべきです.それは御社にとっての「郭隗」なのです.もちろん,上のような進言をできるぐらいですから, 「郭隗」は優秀だったわけです.待遇を上げるのは,ある程度社内でも認められている人間の方がいいかも知れません.
世の中には優秀な人間でも,それに値する報酬を得ていない人は山ほどいるはずです.長年それを続けていれば,次第に集まってくるでしょう.
営業が行ったこと(プロセス)に関して,仮説を立てて,実施して,検証して,修正する作業は経営者,営業責任者が行うことですが,検証の作業を客観的に効率的に行えるシステムがアプトの顧客管理システム(CRM)です.
是非,一度ご相談ください.